【冬の京都 弾丸一人旅】1日目。予定通りにはいかないから、旅はおもしろい。
旅行日:2026年1月
意気揚々と降り立った冬の京都。
お上品な「京彩弁当」で最高のスタートを切ったはずが……。
ドタバタでも楽しかった弾丸一人旅、記録の1日目です。
目次
意気揚々、冬の京都に降り立つ
冬の京都が見たくて、一泊二日の弾丸旅行に出た。
朝、自宅を出て9時頃に新横浜へ。新幹線で京都に向かう。指定席はかなり埋まっており、空いていたのは三人がけの真ん中のみだった。
少し迷ったが、ワンチャンに賭けて自由席へ向かうと、二人がけの通路側が空いていた。窓側より通路側が好きな自分にとっては、結果オーライ。
自由席にして正解だった。
11時半頃に京都に到着。

お腹が空いていたので、京都らしいものを食べようと少しウロウロする。
ただ、あまり時間はかけたくなかったため、駅ビルにある「くらま アスティ京都店」で京都っぽい昼ごはんを食べることにした。

選んだのは「京彩弁当」。
京都らしいおかずが少しずつ詰められていて、旅のオープニングにふさわしい内容だ。湯葉や田楽、出汁巻きなど、どれもお上品で体に優しい味。
大満足で、あっという間に平らげてしまった。
これから歩き回る予定なので、栄養補給もばっちり。そう気合を入れ直して、駅から北へ向かって歩き出す。
しばらくすると東本願寺が現れた。


――知ってる、ここだ。
歴史を感じさせる門構え、重厚な本堂、そして絢爛豪華な内陣に鎮座する、優しげな阿弥陀如来。
いかにも京都らしい歴史的遺産に心を打たれる。
東に来たら、やはり西も見ておきたい。そう思い、西本願寺へ向かうことにした。
まさかの落とし穴

西本願寺はすぐそばにあり、到着すると9日から16日まで特別な法要が行われているとの案内が出ていた。


そっと本堂に入ってみたものの、中には檀家の方が大勢おられ、観光客が立ち入ってよい雰囲気ではない。早々に失礼して、次へ向かうことにした。
西本願寺からさらに北へ、二条城。
ところが受付で入館チケットを買おうとしたところ、二の丸御殿はメンテナンス日のため休館とのこと。事前に調べなかった自分を呪いながら、予定を変更して京都御所へ向かう。
しかし、途中で不安になって調べてみると、京都御所も同じくメンテナンス日。 しかも京都御所は、今日と明日の二日間が休みだった。
完全に出鼻をくじかれ、すっかりシオシオノパーになってしまう。
気を取り直して、観光再開
続いて、平安神宮へ向かうことにした。平安神宮は1895年創建の、比較的新しい神社だ。
ここから少し距離はあるが、京都の街並みを眺めながらのんびり歩いて向かう。
京都の街並みは、高い建物が少ないだけで、印象としては普通の中核都市。歩道は比較的広く、自転車専用レーンも整備されている。

途中で熊野神社を発見し、旅の無事を祈願した。
やがて平安神宮に到着。
赤い柱と黒い屋根が印象的で、どこか竜宮城のような雅な雰囲気がある。


ここは毎年10月に、明治時代から平安時代までの装束をまとった行列が都大路を進む「時代祭」で有名らしい。
この日は催しもなく、境内は静かで穏やかな空気に包まれていた。
さて、次はどこへ向かうか。銀閣寺か清水寺か、時間的に行けるのはどちらか一方。
しばらく悩んだ末、清水寺へ向かうことに決めた。
平安神宮から南へ歩いていると、知恩院の三門に出会った。
国宝だ。
知恩院には三門と御影堂、二つの国宝があるという。これは行かねばならない。
三門はとにかく大きく、頑丈で迫力満点。画角に収まりきらないほどの存在感だ。
道路を渡ればもっとよく撮れたのだが、「帰りにしよう」と思ったのが運の尽きで、結局撮り忘れてしまった。

御影堂もさすが国宝、重厚で歴史の重みを感じさせる佇まいだった。
三門の裏手には謎のオブジェもあり、正体はよく分からないが、きっと仏教的な哲学を表現しているのだろう、と勝手に解釈する。


丸山公園を抜け、ねねの道へ。
道の先には高台寺がある。豊臣秀吉と北政所を祀る寺で、本来なら立ち寄るべきなのだろうが、清水寺の拝観時間に間に合わなくなるかもしれない。
後ろ髪を引かれながら、さらに南へ向かう。
二年坂に入った途端、人が一気に増える。

ほとんどが外国人観光客で、日本人は体感で三割ほど。修学旅行らしき学生も多く、中国人観光客の姿もちらほら見える。
人混みの清水坂を上り、ようやく清水寺に到着した。
拝観料を支払い、いざ清水の舞台へ。


思っていたより建物が赤く、ずいぶん派手な印象だった。
もっと寂れた雰囲気を想像していた。
中学生の頃、修学旅行で来ているはずだが、まったく記憶に残っていない。当時は本当に興味がなかったのだろう。

舞台には、さまざまな国の人が集まり、思い思いに写真を撮っている。
とにかく人が多い。
着物を着た若い外国人女性も目立ち、何度も撮り直している様子から、インフルエンサーなのかもしれないと思った。
気づけば、いい一日
ちょうど山の向こうに陽が傾き始め、夕陽がとてもきれいだった。

黒い出世大黒天像にお参りをして、清水寺を後にした。

坂を下ると五条通りに出た。ここを西へ進めば、予約しているホテルに着く。距離にして3.5キロほど。
明日も早朝から観光することを考えれば、ここは大人しくバスに乗るのが正解だったはずだ。
それなのに、旅の開放感からか「京都の夜風を感じたい」と思ってしまい、結局歩き始めてしまった。
でも実際は、この時点で足は限界だったんだろう。
今日一日、京都駅からスタートして、二条城に平安神宮、知恩院……と、京都の街をあちこち歩き回ってきた。
地図で見返すと、優に15キロ以上。まさに弾丸一人旅。
東京でいえば、品川から皇居を回って新宿まで歩き、さらに折り返して東京タワーまで来たようなもの。そこからさらに「品川のホテルまで歩こう」と思ったのだから、旅の熱に浮かされて感覚が麻痺していたとしか思えない。
それでも歩けてしまったのは、どこを切り取っても絵になる京都の街並みのおかげだろう。歴史の息吹を感じる通りを眺めながら歩くのは楽しかった。
そういうわけで、五条大宮のホテルに到着した頃には、もうヘトヘト。
素直にバスにしておけばよかったと、自分の判断を心底後悔した。
チェックインを済ませ、ベッドに転がった瞬間、もう起き上がる気力がなくなってしまった。
このまま眠ってしまいたかったが、なんとか自分を奮い立たせて、夜ご飯を食べに外へ出る。
外に出た時点ではまだ気づいていなかったが、五条大宮あたりは意外と店が少ない。
京都らしい食事やお酒を楽しめる店は、祇園周辺に集まっているのだ。少し調べていれば分かることを怠った結果、見事に晩ご飯難民と化す。
結局、店を探してウロウロする羽目になった。
ウロウロした末、結局どこにでもありそうな普通の居酒屋に入った。
時間は18時半頃だったが、客は私ひとり。少し拍子抜けする。
田楽や京野菜らしき炒め物など、なるべく京都っぽい料理を選び、お酒は地酒を注文する。




……うーん、普通だ。
店員は若いアルバイトの人たちばかりで、悪くはないのだが、どうにも京都に来たという趣に欠ける。地元の方、御用達の店なんだろう。
一通り食べて、早々に店を後にした。
それでもどこか物足りず、京都のローカルチェーン「ラーメン横綱」に立ち寄る。
小盛があったので、それを注文。
京都はラーメン屋が本当に多いし、こってり系が主流な印象だ。京料理の薄味への反動なのだろうか。
ラーメンは普通に美味しく、卓上には刻みネギが置いてあり、入れ放題。
ネギ好きとしては、これはたまらない。しっかり満足して、ごちそうさまでした。
ホテルに戻ると、早々にベッドへ潜り込んだ。
明日はこの旅のメインイベント、伏見稲荷へ早朝から向かう予定だ。
そう思うと自然と気持ちが高まる。疲れた体を休めることに専念するよう、目を閉じた。
【1日目:京都弾丸一人旅の記録】
- 10:30 京都駅 着
- 11:00 東本願寺・西本願寺(地元では「お東さん」「お西さん」と呼ぶらしい)
- 13:00 二条城(豪華絢爛な歴史に触れる)
- 15:00 平安神宮(圧巻の大鳥居)
- 16:00 知恩院(三門の大きさに圧倒される)
- 17:00 清水寺(夕陽に染まる舞台へ)
- 18:30 五条大宮のホテル 着
総歩行距離:約15.5km
※時刻はおおよその記録。